仕事や趣味などが忙しく、時間を割く事ができるのは睡眠ぐらいだと思い、寝る時間を削ったりしてないでしょうか？
【寝る子は育つ】と言う言葉がありますが、それは子供だけでなく大人も同じで、
安定した睡眠効果は見た目や身体機能、脳の働きや心と精神など、全てに関わり人間としての成長を促してくれます。
など、生活全般を向上させるには安定した質の良い睡眠は欠かせません。
では、その安定した睡眠とはどんなものか？睡眠にはどんな効果があるのか？
睡眠がもたらす効果、睡眠が不足すると起こる影響について
安定した睡眠は人間を成長させ、健全な心と身体を作り、幸せを感じやすく生き生きとした生活をもたらします。
睡眠は脳にも密接に関係するため、気持ちや感情など精神にまでも影響を及ぼします。
その安定した睡眠とはなにか？
安定した睡眠とは熟睡できているかどうか
不眠や睡眠不足の事、不眠を解消して睡眠の質を上げる方法↓
こちらの記事でも書かせてもらいましたが、ここでは一言で書かせてもらいます。
これが安定した睡眠だと言えます。
その日の覚醒度合い、ダルさや疲労感などで前日の睡眠の質がどんなものだったのか体感しやすいです。
睡眠不足は全てに悪い影響をもたらす
睡眠には疲労した脳や身体を休ませ回復させる働きがあるため、
睡眠不足になるとボーッとしてしまったり元気がなくなったり、些細なことでイライラしやすくなったりしてしまいます。
更に、この睡眠不足が長期に及んでしまうと睡眠負債によって一晩眠っただけでは取り返すことのできない問題を心身に引き起こすことにも繋がります。
睡眠が足りないと身体の機能が低下する
- ・脳の機能低下により、集中力、記憶力、判断力、問題解決能力などが低下する
- ・精神が乱れやすく、恐れ、不安、恐怖などの感情に支配されやすく、うつ病などの精神疾患に繋がる
- ・高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病にかかりやすくなる
- ・免疫力の低下により、風邪、インフルエンザ、胃腸炎などの感染症や、ガンにになりやすくなる
- ・内蔵の働きが悪くなり、便秘や下痢などが起こりやすく、代謝の働きも低下します
- ・肌荒れや炎症が起きやすく老化に繋がる
これらのように、睡眠不足による悪い影響は生活するうえでほぼ全てに影響してしまいます。
しかし、質の良い睡眠をとれば逆に良いことになると言えます。
睡眠の効果とは
睡眠は全ての基本であり土台となるため、もたらしてくれる効果はたくさんあります。
脳と身体に休息を与えて休ませる
人間の身体は自分の意思とは関係なく自律神経が働き、体温調節、呼吸、ホルモンの分泌、内臓機能の働きや代謝を調整して、生命の維持をしてくれています。
交感神経優位の活動モード
・日中は、仕事、家事、育児、学業など活動するために【活動モードの交感神経】が活発になり、
血糖値や血圧、脈拍が上がり心臓や筋肉の動きも活発になります。
副交感神経優位の休息モード
・睡眠中は反対に身体を休ませるために【休息モードの副交感神経】が優位になりやすく、呼吸も緩やかになり心臓や脈拍も落ち着いた状態になります。
その時、脳や身体は日中の緊張から解放され休息状態になり、【アルファ波】が出やすくなりストレスを取り除いてくれます。
活動するためには交感神経を優位にさせないといけないが、ずっと活動し続ければ消化吸収など内臓機能や代謝が低下してストレスがたまりやすく、
頭痛、疲労感、肩こり、冷え性、イライラなど普段調子悪いな～と感じるような事には自律神経の乱れがあることが多いです。
質の良い睡眠は自律神経の働きを整えて脳や身体を休息させて身体の正常な働きを取り戻してくれるため、
記憶の整理と定着
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠と言う異なった２種類の働きがあり、
- レム睡眠
身体は寝ているが脳の一部が覚醒している浅い眠りの状態 - ノンレム睡眠
脳も身体も寝ているスリープモードの深い眠りの状態
睡眠中はこのレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら記憶が整理されて定着されていきます。
・レム睡眠中は、いつ、どこで、何をしたか？などのエピソード記憶が固定される
・最初の１番深いノンレム睡眠中は、自分の中でのイヤな出来事や不必要な出来事を消去する
・明け方の覚醒に近づいた浅めのノンレム睡眠中では、意識せずに無意識下において体で覚えられるような記憶が固定される
このように、
睡眠中にはいらない記憶の消去や、必要な記憶の固定、学んだ事を無意識で体に覚えさせたりと記憶の整理をしてくれ、
仕事や勉学の向上、人とのコミュニケーションなど日々の生活が円滑に行われやすくなります。
ホルモンバランスを調整する
脳はホルモンの分泌を促したり制御したりして調整を行います。
質の良い睡眠は疲弊した脳を休息させ、脳の働きを正常化させる事でホルモンバランスが整いやすくなります。
睡眠が不足したりしてしまうと、
脂肪細胞から分泌される【食欲抑制ホルモンのレプチン】が減り、
胃から分泌される【食欲増進させるホルモンのグレリン】が多く分泌されるようになります。
【睡眠】と【ダイエット】名前だけ見ると関係なさそうですが、質の良い睡眠がダイエットにも効果的であり生活習慣病などの改善にも繋がります。
他にも、
質の良い睡眠をとれば成長ホルモンと言われるグロースホルモンが分泌されて筋肉や骨が強くなり、細胞の成長や代謝の促進、アンチエイジングにもなります。
それと同時に性ホルモンと言われるプロラクチンも分泌される事で皮膚の保水量が上がり、肌に潤いをもたらし皮膚の柔軟性も上げてくれます。
健康的なダイエットやアンチエイジングにもなり老化予防になるため、若々しい身体やキレイな肌を保ち育てる事ができます。
免疫力を上げてくれる
免疫力は自律神経やホルモンとの働きと連動しています。
睡眠が不足したり不安定な睡眠だと自律神経やホルモンバランスが乱れてしまい、
風邪やインフルエンザなどの感染症に弱くなり、ガンなどの免疫に関係する病気になる可能が高くなってしまう。
扁桃炎や風邪などはしっかり休み、寝て治すのが１番良いと言われていることから、睡眠が身体を回復させていることがよく分かります。
質の良い睡眠は病気の予防や治癒にもなります。
脳の老廃物を除去する
グリンパティック・システムと言うものがあり、
脳は【脳脊髄液】と言う保護液に浸かっていて、それを頭蓋骨が覆っている状態で、その脳脊髄液は約１５０ccあり１日４回も入れ替わっています。
入れ替わりの際に新しい脳脊髄液が出ると古い脳脊髄液が排出され、それと同時にアルツハイマーの原因物質であるアミロイドβや、タウと言われる毒性のタンパク質なども排出される。
このグリンパティック・システムと言う脳の老廃物を除去する働きは、心拍が落ち着いた深い睡眠状態に活発していきます。
このように、安定した質の良い睡眠をとることで得られる効果はたくさんあります。
最後に、生活の中で不調や違和感を感じたら睡眠を見直してみる
ダイエットや美容健康のために運動したり、食事に気を使ったり、栄養摂取のためにサプリを摂ったりしますが、それらの効果を上手く循環させて効果的にするのが睡眠です。
サプリや運動などを試して効果を感じられない場合は、根本的な睡眠が足りていない可能性が高いため、
- 疲労感や翌日の眠気はどうか？
- 就寝環境はどうか？
- 毎日の睡眠時間はどうか？
など、ご自身の睡眠を見直してみると良いです。
睡眠はたくさんの良い働きをしてくれます。熟睡して生き生きと幸せを感じる人生にしていきたいですね。
睡眠の効果まとめ
質の良い睡眠は、
・記憶の定着や整理をしてくれる
・自律神経やホルモンバランスが整い、老化予防、アンチエイジング、ダイエット、免疫力の向上などに繋がる
・脳や身体の老廃物を除去する
・サプリや運動で効果を感じにくい場合は睡眠を見直し、睡眠の質を上げる
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