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肥満がなぜいけないのか?肥満が引き起こすリスクについて

あずーる
ダイエットダイエットってみんなよく言うけど、太ってて何が悪いの?体もこんなに動けるし元気だし、人に迷惑かけてないから別にいいじゃん!
ケン
確かに!でもね、今元気で誰にも迷惑かけてないからって、肥満は良い状態ではないんだよ。
あずーる
別に見た目とか気にしてない、もう諦めたし。
ケン
うーん、肥満は見た目とかじゃなくて本当に怖いだよ!今元気でも、後々病気にかかりやすくなるし、自分だけじゃなく他人にまでも負担をかけやすいって研究もあるし。
あずーる
ふーん。でも自分が肥満のままで良いって思って健康でいて人に迷惑かけなければいいじゃん!
ケン
それはそうだけど、、、よし!じゃあ今日は肥満が何故世界的にも問題とされているのか?肥満の怖さとか肥満の定義について簡単な説明していくね!

この会話のように、個人だけではなく世界的にも問題となっている肥満症、
この肥満はなぜここまで問題とされているのだろうか?

痩せていて不健康な人より、肥満でも元気で健康的であれば問題ないと思う人もいるかもしれませんが、

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の記事でも書いたように、肥満は世界規模で問題とされ世界保健機関でも『非感染性疾患の予防および管理のための世界行動計画2013~2020』と言う世界規模の計画があり、

肥満や生活習慣病での死亡率を25%減らす目的で計画が実行されています。

今回はなぜ肥満がいけない(問題)とされているのか?について。

目次

肥満は自分だけの問題ではない!身近な人や経済にも影響を及ぼす!

肥満症は世界的に問題視されていますが、そもそも肥満とはどんな状態なのか?

そもそも肥満の定義とは何か?

肥満とは、体内の脂肪が正常値を越えるほど蓄積した状態です。

脂肪が体重に占める基本的な割合(正常値)は、

・男性=10~19%

・女性=20~29%

これらの値が適正な体脂肪率の割合と考えられていて、

体重に対して体脂肪量が男性で20%、女性で30%を超えると軽度肥満、肥満と判定されます。

1番良いのが、男性では15%前後、女性では25%前後が細すぎず太りすぎずちょうど良いとされています。

肥満かどうかを確認する方法は体脂肪率かBMIを計算する!

上記の体脂肪率を指標とし、水分量の安定している朝に体組成計などを使用して体脂肪率を計れば今の自分が肥満かそうでないかが分かります。

しかし、

  • 体組成計がない
  • 今すぐ知りたい

など、これらの場合は簡易的に肥満かどうかを確認する事もできます。

簡易的に肥満かを判断する時は、体格指数を出せばいいので身長と体重から計算すれば簡単に答えを出すことができます。(BMIと言って体脂肪率とは少し異なります)

これが、いわゆる『体格指数/BMI (Body Mass Index)』と言うものです。

【体重(kg)÷[身長(m)× 身長(m)=○○%】

と、なります。

この計算式は身長に対する体重の比率であり、身体全体の脂肪の蓄積量に関係していることが分っているため体脂肪率の指針としても使用されています。

ただし、この体格指数だけだと筋肉量なども分からず、

身体の見た目だけの肥満は見つけれますが、隠れ肥満(内蔵型脂肪肥満)は見つけにくいため、

肥満かどうかの判断はこのBMIと一緒に体脂肪率も一緒に図る事がオススメです。

BMIの数値では、18,5~25くらいの間が標準体重の適正な数値とされています。

肥満の人がかかりやすい病気

肥満の人がかかりやすい病気は下記のようなもので、

  • 糖尿病
  • 網膜症
  • 腎症
  • 神経障害
  • 高血圧
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 下肢動脈閉塞
  • 高尿酸血症(痛風)
  • 脂質異常症
  • 脂肪肝
  • 不妊症
  • 関節障害

などなど、、、

今の日本では食が当たり前にある飽食時代で、口当たりの良い食べ物や栄養の偏りからカロリー過多にもなりやすく肥満の人は増加傾向にあります。

肥満と軽く言えど、身体からすればこれはひとつの異常事態だと考えられます。

そして、この肥満の程度が高くなればなるほど、糖尿病や動脈硬化症などの様々な生活習慣病になりやすく、死亡率も高くなることが分かっています。

肥満は死亡率が高まり、自分だけでなく身近な人や社会的な経済など周りをも巻き込む

上記のかかりやすい病気のように、肥満は健康リスクが高くなります。

老化によるものは仕方ないが、肥満は若年齢でも病気になる確率が高まり、

病気になってしまえば家族や周りの身近な人に面倒を見てもらったりと、自分だけの問題じゃなくなることも容易に想像がつくと思います。

肥満の社会的コストを調べた研究がこちら

それだけではありません、肥満大国と言われるアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の研究では、

血圧や血糖値などに問題のない『健康だけど肥満』の成人だとしても、数万ドルと言う単位の医療費や仕事など生産性の損失といった社会的なコストがかかることが分かった。

この研究では、米国の成人の大規模な健康データを用いて、肥満の成人が生涯でかかってしまう慢性疾患や健康状態を追跡し、

適正体重の人と比べて病気などによる医療費や、仕事での欠勤や休職などによる生産性の損失額がどれだけ増えるのかを推定したものになります。

その結果、代謝などの数値は健康でも、肥満がある人では適正体重の人と比べて生涯にかかる社会的なコストは大きく増えることが分かりました。

最も費用が高かったのは50歳の人の3万6,278ドル(約406万円)で、最も少ないのは80歳の人の1万6,882ドル(約189万円)であった。

肥満は生活習慣の悪化が主な原因の2型糖尿病や心臓病、一部のガンなど多くの慢性疾患を引き起こし、

個人が負担する保険料が上がると同時に、国全体が負担する保険料(国民が税金として支払っている分)も上がります。

『肥満者は保険料の負担が増える上に、自身の生産性は低下するため家計にも影響する』とLee氏は説明している。

この研究結果はこれだけでなく、『減量する事によって社会的コストが大きく削減できること』なども同時に分かりました。

20歳で肥満の人が過体重レベルまで減量すると、その人の生涯にかかる社会的コストは3分の1にまで減らすことができたほか、70歳で肥満の人でも過体重レベルまで体重を減らせば生涯コストは40%削減されたという。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/oby.21965

これらから分かるように、肥満は美容や健康からも遠ざけ自身の健康リスクが高まるだけでなく、個人や社会全体の負担額などのコストを高めてしまう事に繋がります。

肥満になる主な原因は生活習慣がほとんど

現代人の肥満の主な原因は、

・食べ過ぎ(カロリー過多)
・運動不足や姿勢不良
・間食などの食べ方の異常
・遺伝
・食事内容の偏り
・不眠や仕事などでのストレス過多

などなど、ほとんとが生活習慣によるものです。

食べ過ぎは摂り過ぎたカロリー分がエネルギー貯蔵として体脂肪に変換され太りやすくなります。

他にも、食べ方や食事内容によってはホルモンの働きによって少食でも脂肪を溜め込みやすい状態になってしまい肥満に繋がります。

イライラしたり不安感がある場合などのストレスも同じくエネルギーが体脂肪として貯蔵されやすくなります。

太りやすい原因についてはこちらに詳しく書いています↓

飽食でストレス過多になりやすい時代だからこそ気を付けるべきことがたくさんあります。

・欧米型ファーストフード店の利用による高脂肪や高塩分食の摂りすぎ

・コンビニの普及、便利さによる24時間型の食生活

・自動販売機の普及による口当たりの良い甘い飲み物の摂りすぎ

・慢性的な運動不足

・慢性的に起こる日常の精神的ストレス

など、現代の暮らしには肥満を招く要因がたくさんあります。

このように、肥満は生活習慣病だと日頃から認識しておくことも重要で、それがたとえ遺伝的な肥満体質であっても、肥満は必ず予防できる事の理解も必要です。

自分自身の健康リスクだけでなく、健康な肥満状態であっても長い目で見れば周りを巻き込んで社会的負担額などのリスクも高めてしまうため、

家族や友達、恋人のために少しでも生活習慣を見直し、必要であれば改善するための知識や行動をしていく事が必要な時代だと思います。

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