ピラティスにはエクササイズ方法や基本ルール、法則など、指導するうえでたくさん伝えることがありますが、その中に5原則と言うものもあります。
これは哲学的な意味をもち、ジョセフ・ピラティス氏も指導の際には強く強調して伝えていたと言います。
今回はその【ピラティスの5原則】について。
ピラティスの5原則(ジョセフ・ピラティスが大切にしていた哲学)
ピラティスの歴史やジョセフ・ピラティスについてはこちら↓
当時のジョセフはエクササイズは最適な健康を得るための取り組みの一部として信じており、
それが、
①新鮮な空気
ジョセフは新鮮な空気を身体に巡らせることが心肺機能や生命力を向上させ、心身の整合性を取り戻し健康には欠かせないものとして考えていました。
これも当たり前のように思えますが、新鮮の空気とはその言葉のままの意味と、当たり前にしている呼吸を意識的にして新鮮な空気を感じていこう、
今あるとこに収まらず(場所や状況など)一新して新鮮な空気を身体に取り入れるような行動もしていこう。
など、この【新鮮な空気】にはいろんな意味が含まれた言葉だと思います。
②清潔であること
清潔は自分の身体の事はもちろん、身の周りの事も含め全ての事をさしていたのかもしれません。
清潔であると言う事は、自分も身の周りの人やモノなど、全てのモノを大切に扱っていく事に繋がり、それが心と身体を整え【感謝】と言う気持ちにも繋がり心を育んでいくことができます。
③バランス
これはエクササイズのバランスだけでなく、仕事や遊び、それに加えてしっかり休息をとる、そのバランスの事も含まれるのではないかと思います。
世の中全てバランスが大切で、
・仕事や勉強を頑張った後は、休日を作ってダラダラしたり遊んだりする!
・ずっと誰かと過ごしていたなら、たまには1人になれる時間を作ってみる。
・エクササイズや筋トレをたくさん行った翌日は休息日として休む!
・運動する日にかなりたくさん食事をした!それなら翌日の休息日は食事を軽くする!
などなど、バランスをとることは大切です。
④睡眠
睡眠の重要性はほとんどの人が理解していると思いますが、ジョセフもこの心と身体の全てに関わる睡眠と言うものを大切に思い、
今でこそ便利なもので溢れかえって乱れがちになり、現代ではかなり重要視されている睡眠の質ですが、
ジョセフはこの頃から睡眠の質と言うものを重要視していました。
⑤ローマは一日にして成らず
有名な言葉ですが、これはあれほど美しい国が作られたのには膨大な労力と時間がかかり、簡単にすぐにできるものではない!
と言う事です。
ピラティスを実践したからといってすぐに変わる事はありません。
継続し続けて始めて効果が得られて心や身体に変化が出てくるものです。
このように、何事も焦らず継続的に続けていく事が大事だと言う意味で、ジョセフはこの言葉を大切にしていました。
ジョセフ・ピラティスさんは、この哲学と言えるような5原則を大切にし、指導する際は強調して伝えていたと言われています。
【ピラティスの5原則】は人生全てに関わる哲学的な教え
このジョセフ・ピラティスさんの伝えている5原則は、エクササイズに対してだけではなく、どちらかと言うと普段の生活に深く関わる哲学的な事のように思えます。
エクササイズや運動をちゃんとしてても、睡眠や食事のバランスが悪ければ心も疲れやすくなり、健康的な状態になるとは言えません。
1人で勉強や運動をして【学ぶ時間】も大切ですが、社会に出て人と交流する事で【学ぶ時間】もまた別のもので非常に大切なものになります。
このように、ジョセフ・ピラティスはエクササイズをする前にこの5原則を理解したうえでエクササイズを実践する事を進めたと言われています。
【呼吸】【清潔】【感謝】【睡眠】【食事】【バランス】【継続】これらは生きるうえで全て基本的な事ですが、基本的だからこそ当たり前になり忘れてしまいやすくなってしまいます。
ピラティスを通して本当に健康的な状態になりたいのであれば、エクササイズだけでなくまずは普段の生活を見直してみることが最も大切になります。
この【5原則】は何より大切な生きるうえでの基本となり、この当たり前の事を情熱をもって伝えてくれるピラティスさんはやはり素晴らしい人なのだと思います。
このジョセフの哲学とも言える5つの原則を理解して実践する事が、ピラティスを実践するうえで必要である事が分かります。
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